三田佐代子の猫耳アワー

2015年3月23日(月)

第245回 ありがとうございました。

2008年11月から書かせて頂いていたこの「猫耳アワー」ですが、今回をもって終了させて頂くことになりました。最初は毎週月曜日に更新していたのですがここ2年ほどは私の不徳の致すところで全く不定期になってしまっておりましたのでいたしかたありません。正直スマンカッタ。これは殺し合いじゃないんです。ただし菓子折りはいらなかった。(いろいろ思いつく限りの謝罪の気持ちを表してみました)

ここ7年でプロレスをとりまく環境も大きく変わりました。新日本プロレスが困難を乗り越えて新たな黄金時代を迎え、巷では「プロレス女子」という言葉がテレビでも一般誌でも躍っている。DDTや大日本はもはや「インディー」の枠に留まらない躍進を見せ、関本大介や飯伏幸太といった選手たちが団体を飛び越えて活躍している。棚橋選手は業界最大の功労者で、中邑選手は稀代のアーティストになり、オカダ・カズチカ選手が黄金の雨を降らせ、そして秋山選手は全日本に帰ってきて社長になった。ほんとうに、いろいろなことがありました。

もちろんこの7年の間には東日本大震災があって、みんながプロレスの役割について考えて、自分の出来ることをした。もちろん復興は4年経ってもまだ終わってはいなくて、それを私は昨年大船渡に初めて足を運んだことでようやく少し実感として感じることが出来た。それもそこにプロレスがあったからです。

プロレスで空腹は満たされないしプロレスを見るだけで財布もふくらまないけれど、そこにプロレスがあったから、ひとときでも楽しくなれた、頑張ろうと思えた、という人たちの声をこの仕事をしていてたくさん聞きました。そして自分たちが試合を見ることで、グッズを買うことで、声を出すことで、自分の応援している選手や団体を支えていきたいんだ、というファンの方の声に目から鱗が落ちる思いでした。

そして先日の福島で行われた、ゴージャス松野さんの興行「ゴージャスナイト」で、松野さんのこんな言葉が印象に残っている、とその日取材に行ったスタッフが教えてくれました。

「元気を分かち合う、って松野さんは言うんですよ。元気を与えるじゃなくって、分かち合う。これいい言葉だなって思いました」

よくプロレスラーは「みんなに元気を与えようと思って自分たちがお客さんから元気をもらいました」と言います。一度も疲れたこともないし泣いたこともない棚橋選手も、苦労した時代を知っているからこそいまの万雷の拍手に涙するシーンを何度も目にしてきました。ファンもレスラーもみんなで、元気や幸せを分かち合う。これがプロレスの、そしてエンターテイメントのあるべき姿だと思いますし、幸せの形です。

これからも許される限りプロレスに触れて、見て、聞いて、感じて、考えて、そして書いたり喋ったりしていきたいと思っています。猫耳はさよならしますが、これからもサムライTVで、そして他の媒体で、レスラーやファンの皆さんの思いを丁寧にすくい、お伝えしていくつもりです。

猫耳アワーを書き始めた頃は2歳と5ヶ月だった我が家の猫どもも、9歳と7歳になりました。相変わらずとびきり可愛いです。
sabatabi

これからも一緒にプロレスを応援していきましょう。今後とも会場でそしてサムライTVで、皆さんとお目にかかることを楽しみにしています。あとプレミアムチャンネルへの移行をよろしくお願いします☆

おわり、おわり。