2009.6.29.mon
第37回 「カ、カテェ」変格活用と、レスラーテーマ曲について。 皆様こんにちは、21世紀型MCの三田佐代子です。食パンには歌舞伎揚げを挟んで食べています(もちろん嘘です)(でもやってみたら結構美味しいんじゃないかという気も)。
飯伏選手とのMC世代闘争に闘わずして完敗しました。しかしそのせいで(ではないと思いたい)飯伏選手が急性咽頭炎とは! お願いですからこれを機にゆっくり身体とノドを休めて下さい。22世紀まで残り92年、旧世代軍として頑張ります。

そんなMC飯伏選手に「鈴木宗男さん」「鈴木亜美さん」「鈴木その子さん」「パパイヤ鈴木保奈美さん」と名前を間違われ続けたのにも関わらず、冷静に解説というお仕事を勤め上げられた週刊プロレスの鈴木健記者。とある会場でお会いした時に大変お疲れだったようで、「ネ、ネテェ…」と呟いていらしたのがドツボにはまり、「健さん! 『ネ、ネテェ』って超面白いんですけど! 流行らせましょうよ!」と喜び勇んで申し上げたら、

「いやミタさん、『ネ、ネテェ…』は我々のような昼夜逆転型のプロレス業界人には当たり前の言葉ですよ。ミタさんご存知なかったんですか? 『カ、カテェ…』よりも『ネ、ネテェ…』の方がよっぽど早いですよ」

と、あの飯伏選手MCの時のように淡々とおっしゃるではありませんか。し、知らなかったよ…。わたくしもまだまだプロレス業界人とは名乗れないということですよ。

ということで。ここで皆様に提案がございます。皆さんが大好きな『カ、カテェ…』の新しい変格活用を考えて下さい。そして、それをどんな時に使ったらいいかも合わせて送って下さい。送り先は、mitanekomimihour@yahoo.co.jpです。

【例】
1)ナ、ナゲェ…
2)あまりに長すぎるメアドを見た時に発するひと言。

というふうに、『カ、カテェ…』の新バージョンと、それを使う最適シチュエーションも送って下さるようお願いいたします。来週の猫耳コラムで発表しますよ! ふるってご応募下さい。皆様がいて猫耳がある! 皆様が1人でもいる限り猫耳アワーは永遠に不滅だ!

そんな、突如としてインタラクティブ型コラムにしたのは別にネタ切れだからということではないのですが、閑話休題。今回はレスラーのテーマ曲についてちょっと考えてみました。

それというのも以前このコラムでも書きました通り、このところ頭の中でずっとスパルタンXが流れており、そのスローバージョンを聴いていてとてももの悲しい気持ちになり、ふと「レスラーのテーマ曲って何で短調の曲が多いんだろう?」と思ったのです。

音楽には長調と短調があり、長調はメジャーコード、短調はマイナーコードとも言われます。長調と短調の違いについての説明は音楽的にとても面倒くさいのでやめますが、端的にいうなら長調=明るい感じ短調=淋しい感じと思って下さい。プロレスラーのテーマ曲で言うと、あの「スカイハイ」、ありますよね。スカイハイは出だしは短調ですが、サビの「stop,youve blowin it all sky high〜♪」のところは長調に転調しています。なんとなく、雰囲気だけでも長調と短調の違いがわかって頂けましたでしょうか。

で。
いろいろテーマ曲について思い返してみたのですが、三沢光晴選手の「スパルタンX」も破壊王の「爆勝宣言」も、蝶野選手の「クラッシュ」も武藤選手の「HOLD OUT」も今の「閃光魔術」も、小橋選手の「GRAND SWORD」も音楽的には全部、短調になります。サスケさんの「みちのくプロレスのテーマ」もそうです。もっというと猪木さんの「炎のファイター」も短調になります。

これは何故なのか? 専門家の方でなければわからないと思い、「GRAND SWORD」や「HOLD OUT」などプロレスラーのテーマ曲をたくさん作曲されている、鈴木修さんに伺ってみました。

鈴木さんによると、
「世の中の曲は全て、マイナー調、メジャー調には必然性があり、プロレスラーのテーマ曲でいうと真剣な雰囲気を出すためにはマイナー調が必要となってくる」
ということでした。

例外としては、
「別の感覚として、相手がいないほどにあまりに強く、誰からも慕われている存在になると、メジャー調になる場合があります。馬場さんの『王者の魂』がそういうことになるんじゃないでしょうか」
とおっしゃっていました。

他にメジャー調の曲としては馳さんの「TWO HEARTS」、小島聡選手の「STYLUS」があるそうです。確かに! 馳さんのテーマ曲、めちゃめちゃ明るくてキラキラしてて大好きでしたよ。

それからサスケさんにも、あの名曲「みちのくプロレスのテーマ」について誕生秘話を伺いましたところ、みちのく旗揚げ直後にテッドさんから「オリジナルテーマ曲を作ろう!」という発案があったんだそうです。ラウドネスのギタリストをやっていらした柴田直人さんが作曲で、
「従来のプロレステーマ曲っぽくなく」、
「重すぎない、早過ぎないハードロック」、
「闘いの始まりを連想させるメロディ」、
「老若男女、一般層にも広く受け入れられる楽曲」、
「向う100年聞き飽きない曲」等々の
というイメージを出し合って、ほぼ最初のデモテープでもう今の形が出来上がっていたんだそうです。すごい。

ちなみにそのみちのくのテーマ曲のレコーディングと同日に、あのサスケさんが歌う「セパラドス」も録音されたそうですよ。サスケさんの歌入りセパラドスは、また別の意味で、もの悲しいです(笑)。

いやあ面白い。ちょっと今回だけでは書ききれないので、このレスラーテーマ曲についてはおいおい調べていき、またご紹介していきたいと思います。レスラーの皆様にもしつこくテーマ曲について質問させて頂くこともあるかと思いますので、どうか嫌がらずに教えて頂けるととても嬉しいです。

ちなみに私がレスラーだったら、今はこの曲でめっぽう明るく脳天気に入場したいね!
2009.6.22.mon
第36回 飯伏選手の前じゃ、みんながお母さん、の巻。 良い子の皆様こんにちは。好きな超人はラーメンマン、好きなタッグは2000万パワーズ、好きな試合はキン肉マンvsウォーズマン、一番感動した台詞はジェロニモの「だってオラは人間だから」のミタサヨコです。ご報告が遅くなりましたが公約通り「キン肉マニア」のOA前に全巻読破したんですよ! 思いのほか「王位継承編」が長くてあせりましたが、キン肉マンに没頭した10日間は非常に楽しいひとときでした。連れ合いがこじゃれた風に「1Q84」なんか読んでる隣で、猫をはべらせながら童心に返って(といいますか普段から童心ですのでわざわざ返る必要もなく)夜が白々と明けるまで手に汗握ったり涙ぐんだりした日々は必ずしもわたくしの糧となるでしょう! さて次は何を読んだらいいかしら。ドラゴンボールも長そうだし…。

悲しいことが続き(1つ手前の回でテッドさんのこと書きました)、私も無念さを書き綴ってきましたが、こないだのみちのく後楽園大会のサスケさんの試合後コメントにはっとしました。

「軽々しく追悼だとか捧げるつもりとかではなく、今これからファンの皆さんと生きる。それだけですよ」

サスケさんのテッドさんへの思いは今更私ごときが語るべくもありませんが、そんなサスケさんだからこそ、簡単に「テッドさんのために」とかそんな言葉を吐かずに「今を生きる」とおっしゃったことが、私の気持ちを奮い立たせてくれました。そう、今を生きるレスラーについても語ろうではありませんか。

ということで、改めてスーパージュニアを駆け抜けた、皆さんがそして私が大好きな、飯伏幸太選手について書きます。

ご存知の通り初出場ながらベスト4という好成績を残した飯伏選手。全試合終了後にマスコミ各社が個人賞を授与したのですが、サムライTV賞として私は飯伏幸太選手を選ばせて頂きました。恐らく他にも飯伏選手を選出する社はたくさんあるだろうと思ったのですが、少なくとも今回のマスコミさん達の中で誰よりも長く飯伏幸太を見ているのは私だ、という自負もありましたし、ひいき目なしに見たって素晴らしいファイトだったと思います。

リング上でトロフィーを渡すとき、ちょびっとだけ飯伏選手と話をしました。

ミタ:楽しかったですか?
飯伏:凄く楽しかったです。
ミタ:手は大丈夫?
飯伏:けっこう痛いです。

書いてみるとあまりにシンプルなやり取りなのでびっくりしますが、それでも喜んで頂けて、そして後楽園を埋め尽くしたファンの皆さんにも喜んで頂けて、安堵しました。

思えば序盤で左手を痛めたと聞いた時から気が気でなく、各地の試合を撮りに行っているスタッフに「飯伏大丈夫だった?」と聞いてまわっていたのですが、最終日の後楽園はちょっと様子が違いました。

試合前にバックステージにいた伊橋選手に「飯伏選手は?」と聞いてみたところ、「今日は凄くナイーブになっていて…。僕も近寄れないです。試合前にはいつも一緒に入場するのかとか聞くんですけど、今日は先に行っててって言われたので」と声を潜めていました。スーパージュニア準決勝という大舞台、思うように動かない手首、あの天才飯伏幸太をもってしても、極度の精神状態に置かれていたようです。
ちなみに、飯伏選手のセコンドとして毎度おなじみのはずの中澤マイケル選手ですが、先日DDT新木場大会で大野ロクタロウさん派閥についてDDTに反逆したので、当然のことながらセコンド業務には従事されておりませんでした。

しかしそんな中で行われた飯伏vsデヴィットの試合は素晴らしかったです。もともと別ブロックだったこの2人、決勝トーナメントに進んで対戦が実現したらいいな…と思っていたファンの皆さんは多かったと思うんですよね。もちろん私もその1人。その期待通り、2人の身体能力とプロレス力がきっちりと噛み合った好勝負でした。

試合後、「スーパージュニアは思った通りの舞台でしたか?」と聞いてみたら。

「本当に最高の、最高峰の舞台だと思います。もう一度やりたいですね…。次も必ず出ます。次のスーパージュニアは、来年ですか? 出られるんだったら是非出して欲しいです」

次は来年ですか?のくだりでそこにいたマスコミ陣が全員「そ、そうですよ」とうんうん頷いていたのが可笑しかったですが、飯伏選手らしさが全開の、スーパージュニアだったと思います。

全試合終了後に週刊プロレスの紅一点、DDT担当の鈴木彩乃記者と一緒になり、「無事に終わって良かったねえ」と言いながら帰りました。彩乃ちゃんとは会場で顔を合わせるたびに「飯伏選手大丈夫かなあ」とそんな話ばっかりしてたので、「ベスト4ももちろん嬉しいけれど、とにかく飯伏選手がスーパージュニアを走り終えてほっとした」というのが共通の思いでした。

「何だか飯伏選手のことになるとまるで親兄弟みたいに心配しちゃうよね」と言ったら、

「みんなそうなんですよ。何だか、飯伏選手のことになると、みんなお母さんになっちゃうんですよ。私もミタさんもそうだし、DDTの松井さんとか、ディーノさんとか、みんな飯伏選手のお母さん状態になっちゃうんです」

と言うのがものすごく腑に落ちました。なるほど、飯伏選手に対しては、みんなお母さんみたいな気持ちになるんですね(まあディーノさんに関してはお母さんであながち間違ってないかもしれないけど)!
ご飯ちゃんと食べてるのかとかお友達は出来たのかなとか、「好きなことだけしてていいのよ」とか「ピーマン嫌いだったら残していいわよ」とか、「掃除当番なんかしなくていいから」とか、大事に大事にガラスケースかなんかに入れて大切にしたい気持ち。わかるよな気がします。

思い返せばちょうど5年前、HERO!のマスクをかぶったプレデビュー戦から、ひもじすぎて八百屋さんの店先から勝手にトマトを取って食べてしまったという新人時代、柿本大地選手とのDDT生え抜きコンビでのKO-Dタッグ奪取、直前でキャンセルされたK-1戦、路上や山での試合、様々な飯伏選手を見てきました。あの独自で学んだプロレスが、遂にメジャー団体のリーグ戦のベスト4という成績を残し、何より選手、関係者、ファンに広く認められるようになったということが感慨深いです。

そんな後楽園を沸かせた2日後には、豪雨の浅草花やしきでやりたい放題。白鳥の乗り物から飛んだりフリーフォールで足をぶらんぶらんさせたり、最後には「これで僕のスーパージュニア決勝戦が終わりました。終わり。」だそうですから感服しますよ、ええ。

これからも私ども一億総お母さん達を、びっくりさせ感動させ続けて下さい。出来ればケガしないように、ね。飯伏幸太を見続けることが出来る幸せを、これからもずっと感じていたいと思います。

…と終わろうと思ったら衝撃情報が! 何と、今週水曜日の24日、飯伏幸太選手がSアリーナのゲストMCをやるんだそうです! ぎゃー、びっくりさせ過ぎ、どんだけチャレンジャーだサムライTV! そして1時間でどれだけ大量のカンペが用意されるんだ! 超楽しみです。終わり。

Profile

三田佐代子
三田佐代子 Sayoko mita
  • 生年月日:1969年8月5日生まれ
  • 血液型:A型
  • 出身地:神奈川県小田原市

慶応大学卒業後、1992(平成4)年テレビ静岡にアナウンサーとして入社。 報道・スポーツ・バラエティなどあらゆる分野で活躍し、テレビ静岡の看板アナウンサーとなる。 より一層の飛躍を目指し、1996(平成8)年3月、同局を退社しフリーとなり古舘プロジェクトに所属する。 その後はプロレス専門チャンネル初代キャスターに抜擢。 現在、年間100試合以上の取材観戦でレスラー顔負けのアグレッシブさを見せている。 その他レポーターやMC、執筆活動など幅広く活躍中。 サヨコアリーナPLUSは、業界でもファンが急増中。